ヤマハバイクの起源
ヤマハと言えば、楽器メーカーとしてのほうが有名ですが、戦時中は飛行機のプロペラ製造を行っていましたが、戦後解体された為、残された工作機械の有効活用の方法を模索する手段として、オートバイの生産を考えたものとされています。
全く分野の違うバイクの世界でもあり、当時本田をはじめとするバイクメーカーが乱立する中で、後発の日本楽器製造会社でしたが、あるオートバイの開発に成功し、一役トップブランドとして名乗りを上げる事になります。
1954年に完成したYAMAHA125YA-1は、驚く事に第3回富士登山レースに初出場すると、見事にトップで優勝し注目の的となったのです。
このYAMAHA125YA-1は、通称「赤とんぼ」の名称で一躍有名になり、その売れ行きも爆発的な大ヒットとなったのです。
翌年の1955年には、元々の日本楽器製造と完全に分離独立する事で、オートバイ生産部門として、浜名工場に移行させると同時に、本格的にオートバイメーカーとして、参戦する事になります。
ヤマハSR400性能
ヤマハSR400は、もともと1976年に製造されたXT500をベース作られたもので、SRの系譜はここから始まる事になります。
排気量を下げ、ストロークダウンすると共に、スポークホイールがキャストホイールに変更となり、チュービレスタイヤが採用され、1978年にデビューする事になります。
しかし、バイクファンの間では、根強いスポークホイール人気があり、1982年にはスポークホイールが復活し、しばらくこの装備が標準装備とされるのです。
SRの人気は、闇雲にパワー求めないユーザーの根強い支持があり、それがSRの人気の秘密でもありますので、同時に価格を抑えるというメーカーの努力のかいもあり、30年以上の支持を集められて来たのでしょう。
最新のモデルは2016年1月に販売されたモデルで、現行モデルである2009年当初とほとんど仕様性能は変わっていません。
SRの人気は変わらない事にあり、独自のレトロな雰囲気そのままに、その人気度は安定していると言えるでしょう。
ヤマハSR400デザイン
ヤマハSR400のデザインの特徴と言えば、その仕様がほとんど変わっていない事にあるでしょう。
空冷単気筒エンジンを搭載しており、オイルタンクはメインフレームに通したことで、スレンダーなボディ周りを実現し、シックな貴公子といったイメージです。
こだわりの程がうかがえるのは、始動システムにも表れており、キック始動オンリーというのもやはりマニア受けするのでしょう。
基本的な性能は余り変わってはいませんが、燃料供給システムについては、キャブレターからインジェクションへと切り替わり、排気触媒の追加装備が行われていますが、環境問題に対応するために致し方のないところでしょう。
SR400の始動はキックオンリーですが、チョークなども備え付けられておらず、指導はとてもスムーズに行われます。
軽いキック捌きでの始動が軽快な為、初心者や女性にはとても扱いやすいものなっているのもその特徴でしょう。
スタイルもほぼ変わっていない為、そのデザインもほぼデビュー当時と変わっていません。
この「らしさ」が不動の人気の秘密と言えるでしょう。