スズキレッツGの特徴・魅力とは

SUZUKI

織機機械メーカーから発展したスズキバイク

スズキは元々が織機機械メーカーで、鈴木式織機という社名でした。
二代目となる鈴木俊三氏が、バイクメーカーを起こす事になりますが、大好きな釣行に自転車にエンジンが付いてたらという試みの発想によって、開発が進められる事になりました。
1952年に排気量36㏄の自転車補助エンジンを装備させた、「パワーフリー」が完成しますが、さらの翌年の1953年に、排気量60㏄で「ダイヤモンドフリー」の開発に成功します。

このダイヤモンドフリーは、同年の富士登山レースに優勝すると、北海道から鹿児島までの約3000kmの無故障走破を敢行し、世間を驚かせると共に人気を博し、その生産台数も次々と伸ばしていったのです。
更にその翌年にはコレダ号を開発すると共に、本格的にバイク産業へ名乗りを上げるべく、社名も鈴木自動車工業として、本格的にバイク製造へと転身していく事になります。
国内でも幅広いファン層を掴んでおり、1990年には正式に社名をスズキと変更し現在に至っています。

スズキレッツGの特徴

スズキレッツは、それまでに販売されていた、セピアの後継者としての位置づけで、1996年に原付バイクのスクーター仕様として、発売されたのがその始まりとなります。
完全収納式のフロントバスケットを装備し、ガソリンタンクも5.5Lとセピアより大きく、利便性に優れたスクーターとして発売されますが、同年に発売されたスタンダードタイプのスクーターのレッツ2が、販売価格のリーズナブルさから、爆発的な人気を博します。

以後スズキの主力製品として、生産台数を伸ばし、消費者からの熱い支持を受けていましたが、他の競合価格帯に引き上げるという暴挙によって、一気に人気の低迷に陥りますが、2002年に再び装備の見直しによって、低価格を実現すると再び消費者に受け入れられる事になり、その人気も上昇していきました。
2007年に排出ガス規制によって、生産に見通しがつかなくなり、いったん生産が中止されますが、触媒付きマフラーの開発により、生産が開始され現在に至っています。

スズキレッツGの小回り

現在のスズキレッツGは、2008年のモデルから2015年モデルに移行たもので、エンジンは日本仕様車では初となるSEPエンジンを搭載しています。
このエンジンの性能によって、燃費を重視したセッティングが確立されており、更にスクーターを利便性の良いものに変えています。

変更点は、ウインカーが前面側カウルから、ハンドルに移動し簡素化が行われた事でしょう。
またG仕様は表面部品が、一部メタリックされており、高級感が現れているのがその特徴となります。

またエンジンに使われているSEPエンジンは、優れた低燃費を実現させるだけでなく、パワーは少しも落ちていないのがその魅力でしょう。
特に普段走行する低中速域のパワーは、力強い加速を持っており、その走行性能も従来のモデルよりも、さらに向上している事がわかります。
燃料タンクは4.8Ⅼで、このクラスではトップレベルの容量を維持しており、燃費性能もリッター50km台を実現していますので、少しくらい遠出をしても問題の無い走りしてくれます。