スロットルは重要なアイテム
スロットルはオートバイを運転するにあたって、最重要部でこのスロットルを動かす事で、エンジンを動かしバイクを動作させるシステムです。
このスロットルはワイヤーによって、燃料供給装置であるキャブレター部分へと、その操作性を伝える役割を担っているのです。
キャブレターは燃料をエンジン内部に送り込む役割で、スロットルを大きく回すと、より多くの燃料がエンジン内部にいきわたる事になりますので、加速時にはこうした動作を行う事が多くなります。
つまり、スロットルの動きが重いなど、不具合がある場合にはこのキャブレター部分に不具合が起きている事も多く、特にキャブレターをいくつも搭載しているエンジンなどでは、キャブレターの不具合によって、他の箇所の故障に繋がる事もあり、少しでもストットル異常が見つかった場合には、手早いメンテナンスが必要になります。
また中古車や長時間日の当たる場所などでは、スロットルの部分自体の劣化もありますので、チェックを怠ってはなりません。
スロットルワイヤーとは
スロットルワイヤーは、キャブレターと連動しており、正しいバイクへの加速を伝えてくれるものです。
出来れば不具合の起こる前に、メンテナンスを行っておきたい箇所で、通常はワイヤーの動きを確認する方法で、メンテナンスを行います。
その方法は、キャブレターをまず取り外して、スロットルワイヤーと、そこから繋がっているバイスターターワイヤーを、外す事で別々に動かす事が可能になりますので、ここでその動作を確認してみましょう。
長い期間乗っていると、このワイヤー部分にくせが付く事も多く、変な曲がりが付いている事があり、そうした場合にはこの曲がり癖が原因で、ワイヤーがスムーズに動かない事があります。
ひどい場合にはすぐに交換が必要で、交換すれば再びスムーズな動きが戻ってくるでしょう。
通常何も問題が無ければ、このまま洗浄を行います。
洗浄に使うのはパーツクリーナーというもので、スプレー管から直接注入して使用しますが、引き側、戻し側とも取り外て行います。
スロットルワイヤーからの正しい給油
スロットルワイヤーは、定期的に給油を行う事で、未然にトラブルを防ぐ事ができます。
不具合の起きたまま運転していると、運転中にスロットルが戻らないという事も起こりかねないのです。
こうした事故を未然に防ぐ意味でも、スロットルワイヤーの給油は怠ってはならない大事なメンテナンスでもあります。
スロットルワイヤーの洗浄のコツは、綺麗になった内部には、ワイヤー部分をなるべく高く持ち上げるようにして、パーツクリーナーを使いますが、この時は出し惜しみなどせずに洗い流すという感覚で行いましょう。
洗い流し終われば、この後更に動きをよくするために、ワイヤーグリスやテフロン配合のチェーンルーブなどを利用します。
ワイヤーグリスはべとつき感のあるもので粘着性があり、チェーンルーブは細かな粒子のテフロンを配合しているタイプで、サラサラしているのが特徴です。
どちらもワイヤーに絡みつかせる役目をしていますので、好みで利用すると良いでしょう。