自動車とは異なるバイクの廃車処分
不要になったバイクを処分する時の方法の一つが「廃車」です。
廃車処分はその後乗用しないバイクに対して行われるもので、部品別に定められる方法に従って分解していくための手続きに必要となります。
持ち主の責任はそのバイクに関する所有登録を消してナンバープレートを返納するということがメインで、あとの車体の分解や廃棄は専門業者に依頼します。
この「廃車」という処分方法はバイクよりもむしろ自動車の方が重要で、手続きもかなり煩雑です。
というのも、自動車にはエアバックやエアコンなど仕様の異なる複数の構造部品が数多く組み込まれているので、廃棄するためには細かく切断や分別をしなければいけません。
それに対してバイクは比較的構造が簡単であり、別々に処分をしなければいけないパーツも少ないので、比較的簡単に手続きを進めることが可能です。
手続きをするには、まずナンバープレートを管轄する陸運局で行います。
陸運局の廃車手続きはバイクの排気量によって必要な書類が異なり、125cc以下の原付バイクでは「廃車証明」、126cc~250ccでは「軽自動車届出済証返納証明書」、251cc以上は「自動車検査証返納証明書」となります。
この書類は提出場所や書面の形式が異なってきますので、処分したいバイクがどれに属するかということを調べて行くようにしましょう。
バイク本体の処分方法について
上記で紹介した廃車手続きは、あくまでも登録内容を抹消するためのものです。
バイクの廃車手続きでは、盗難や事故によりバイク本体が既に消失してしまっていることもあります。
バイク本体がすでになくなってしまっていても、手続きをしなければそのまま登録は継続し課税対象となりますので早めに手続を終えることが大切です。
通常の廃車の場合、上記の登録抹消を終えたあとに実際のバイク本体の処分手続きも行なっていきます。
登録を抹消する時にはナンバープレートを返納しますので、そのバイクを使用して公道を走行することはできません。
そのため実際の手続きではほとんどの場合、廃品回収業者に依頼をして、そこで廃車手続きを代行してもらうのが主流です。
登録抹消したあとのバイクは廃品回収業者によって解体され、その後リサイクルなどに回されていきます。
その後、部品をどのように扱うかによって廃品処理の費用も変化してきます。
日本製のバイクは海外で高い人気があり、かなり古い型式のものでも修理可能であれば売却をされるので、廃車を依頼するときに逆に払い戻しを受けることもあるのです。
本体の廃品処理はかなり価格が大きく異なるので、できれば複数の業者から見積をとってみることをおすすめします。