女性ライダーが増加中!その理由とは?

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バイクは男性だけの乗り物では無い

男性の乗り物というイメージの強いバイクですが、昨今はバイクに乗る女性が増加傾向にあります。

これは、警察庁が交付している「運転免許統計」という資料からも明らかです。平成20年度に、普通二輪免許を取得した女性が約5万人なのに対し、平成30年には約10万人となっており、2倍近い数値になっていることが解ります。

また、ヤマハの3輪ATバイクでお馴染「トリシティ」のCMキャラクターとして、元AKB48の大島優子さんを起用するなど、業界としても「女性にもバイクに乗ってもらおう」とする動きが活発になっています。

なぜ現在、バイク業界が女性に対してアピールを行っているのかは、主にバイクの生産数が減少傾向にあることが理由として挙げられます。バイク市場を活性化させるため、女性ライダーを歓迎して新たな消費者層を獲得しようという狙いです。先に挙げた通り、現在は女性ライダーの数も大きく増加していることから、バイク業界の試みは一定の成果を上げていると言えるでしょう。

ちなみに、90年代のバブル期にも、大型バイクに颯爽とまたがるキャリアウーマンという新しい女性像が誕生したこともあり、バイクの免許を取得を目指す女性が増加したことがあります。

とはいえ、当時は「バイクは男の乗り物」という世間の認識を覆すほどには至りませんでした。実際、教習所の教官にも偏見があったため、大型バイクの講習を受けに行って「女はバイクに向かない」と面と向かって言われたという経験のある人もいたようです。

女性ライダーが少なかった理由って?

これまで、女性がバイクに向かないと思われてきた理由として、「小柄であるため大きなバイクを取り扱うのが難しい」ことや、男性ライダーが大半であったため「ライダー向け施設の多くが男性向けにできている」といったことがありました。

現在は、先に挙げたトリシティなどをはじめ、運転のしやすさや乗りやすさを追求した女性向けのバイクやスクーターも多いほか、免許制度が改正されたことにより大型バイクの免許取得もずっと簡単になっています。合宿免許でもバイクの免許取得を取り扱うようになりましたし、短期間で集中で免許を取得できるのはもちろん、女性にとって嬉しい特典を付けている教習所もあるほどです。

合宿免許で楽しく免許を取得しよう!~らくらく合宿免許~
合宿免許で楽しく免許を取得しよう!~らくらく合宿免許~

女性ライダーに憧れて、これから免許取得を考えているけれど、通学では続かなさそうと悩んでいる方は、合宿免許も検討してみてもいいでしょう。ほかの理由としては、大型バイクの中にも女性を意識した足つきの良いモデルが登場しており、ここ20年ほどでかなり女性ライダーを迎える環境は整ってきたという点も挙げられます。

インターネットが普及したことで女性ライダーが増えた

もう一つ女性ライダーが増えたきっかけとして考えられるのが、SNSやブログなどによるネットワークの構築です。

女性ライダーの悩みとなっていたのが、ツーリング中の嫌がらせやつきまといで、一部の心無い男性ライダーから絡まれてしまい、それが怖くてツーリングに出られなくなったという人も多くいました。とくに初心者の時期には高速道路でいきなり幅寄せをされたり、SAでの休憩中にナンパをされ、その後ずっとツーリングにつきまとわれたりといった被害も聞かれています。

しかしSNSやブログの普及により、女性ライダー同士で簡単につながりを持てるようになったことで、女性ライダーだけや偏見のないライダーたちのサークルを作ることができるようになりました。純粋にバイクという趣味を楽しみたいときには女性ライダー同士の集まりはとても便利で、初心者でも安心してツーリングができることで、これから始めようという気持ちを気軽に持つことができます。

ツーリングを楽しみながらインスタグラムに写真を乗せたり、撮影した動画をYoutubeに投稿したり、バイクを通じて自己発信を行う女性も多く、バイクの新しい楽しみ方として注目されています。