ドゥカティモンスター821の特徴・魅力とは

ドゥカティモンスター821

ドゥカティとモンスターファミリーの歴史

DUCATI(ドゥカティ)は1926年にイタリア・ボローニャで創業された老舗のバイクメーカーです。
ドゥカティ家がボローニャ地域の投資家を募り、「ソチエタ・ラーディオ・ブレヴェッティ・ドゥカティ」という会社を作ったことがきっかけです。

ただ創業時はしばらく家電メーカーとして事業を展開しており、戦争により工場が空襲を受け事業継続が難しくなったことにより戦後急速に発展したエンジン生産産業へと着手していくことになります。

日本ではドゥカティと言えばレーシングマシンという印象が強いですが、実際に1970年代頃からmotoGPなどの世界大会で好成績を残したことにより日本でも輸入車の人気が高まったという背景があります。

ただし経営については順風満帆というわけではなく、過去には経営難から一時国営化をされたこともありました。
現在ではフォルクスワーゲングループの傘下となっており、2輪車だけでなく4輪車の製造もするようになりました。

そんなドゥカティの歴史の中でも非常に存在感があるのがMONSTER(モンスター)シリーズです。
ドゥカティの経営難を救ったモデルとしてもよく知られており、中でも「ベイビーモンスター」という名称で親しまれているM600は世界的なヒットとなりました。

2018年に新型モンスターとして販売されたのが「モンスター821」で、こちらはモンスター初代モデルの誕生から25年周年を迎えたことから作られた半復刻モデルです。

「半」というのは旧モデルであったモンスター900をベースにしつつ、現在のバイク製造技術の最先端の装備をつけたというところが特徴になっているからです。

モンスター821の魅力、デザイン面での特徴

モンスター821は、従来モデルであるモンスター1200とモンスター797の中間にあたるミドルクラスモデルとして開発されています。

もともと復刻モデルを作るというコンセプトであったことから基本的には従来モデルをベースとしつつ、走行性能をより高めることができる動力を搭載しています。

エンジンは水冷Lツイン821ccで、通称テスタストレッタ11°と言われています。
さらに新デザインとして2-1-2エグゾーストを搭載しており、パワーアップとエネルギー効率の両方を実現しました。

ドゥカティの車種の中でもモンスターファミリーはネイキッドバイクらしさを前面に出したデザインをしていることが特徴で、モンスター821においても個性的なエンジンをあえて外観に見せることでデザイン性も高めています。

スペックと特徴

基本スペックとしては、最高出力が109HP(79kW)/9,250rpm、最大トルは8.8kgm(86Nm)/7,750rpmとなっています。

モンスター821ならではの特徴として、基本フレームは従来品のものを使いつつ、フューエルタンクの周辺で独自のデザインを採用しています。

これによりシートまわりの曲線がすっきりとした印象になり、モンスターらしい大胆さを感じられるようになりました。