人気のハーレー・ダビッドソンのヘリテイジクラシックモデルの歴史
日本における大型バイクのブームを牽引し、今も根強い人気を持つバイクメーカーのハーレー・ダビッドソンの中でもとりわけハーレーらしいモデルとなっているのがヘリテイジクラシックです。
ハーレー・ダビッドソン・ヘリテイジクラシック(FLHCS)は、初代モデルが発売されてから30年以上が経過しているハーレーのベストセラーモデルコレクションとなっており、2018年にも新たにモデルチェンジを加えた新車が登場したことにより注目を浴びました。
ヘリテイジの原型となっているのが「FLSTCヘリテイジソフテイルクラシック」というモデルで、こちらは1986年に限定モデルとして登場をしています。
当時はまだハーレーの代名詞とも言えるツインカムエンジンが開発される以前であったので、エボリューションエンジンが搭載されているのが特徴でした。
翌年にあたる1987年にはFLSTヘリテイジソフテイルというモデルが発売をされており、2000年からは現在までも続く「ツインカム88B」エンジンが搭載されるようになったことでヘリテイジのスタイルが確立されました。
ヘリテイジクラシックの魅力、外観の特徴
ヘリテイジクラシックは2000年から現在まで基本的な外観は継続されていて、一見するとクラシックバイク風のレトロな雰囲気があります。
どっしりとした低めのシート高にツインカムエンジンの力強い振動はいかにもハーレー・ダビッドソンという気持ちになる一台です。
ただハーレー・ダビッドソンの旧モデルではリアサスペンションのないハードテール仕様であったのですが、新モデルでは乗り心地を良くするために隠れリア・サスペンションが搭載されており振動の強さのため長時間走行が難しいという問題を解決してくれています。
同時にシートやレザーサドルバッグも新たに設計されており、これまで問題になってきたヘリテイジクラシックの装備を新型に作り変えつつ、クラシカルな見た目は維持するということに成功しています。
細かい装備は変更をしつつも、動力部分にハイアウトプットツインカム103Bエンジンを搭載しているというところがハーレーとしてのこだわりで、懐かしさと最新装備の快適さの両方が感じられるとして古くからのハーレーファンからも高い評価を得ています。
外観部分の大きな特徴になっているホースシューオイルタンクは50年代のハーレーに取り付けられていたものと同じモデルが搭載されているのも魅力です。
基本スペック
ヘリテイジクラシック2018の基本スペックはMilwaukee-Eight 107または114から選べる仕様で、エンジントルクは145nm、シート高は680mmとなっています。
なお全国のハーレー・ダビッドソン正規代理店ではカスタムバイクの受付も行っていることから、購入時にカスタム内容の相談をすることで純正品として自分だけのハーレーを注文することができます。