車検に通るハンドル選びのコツ
バイクをカスタムするときに大きく見た目を変化させることができるのがハンドル部分の交換です。
バイクのハンドルは本体車両の外観を大きく変化させるだけでなく、ライディングポジションを大きく変えることにもなるので乗車中のライダーを含めたシルエットにも影響してきます。
小柄な体型の人や非常に身長が高い人などは、純正品のハンドルではどうしても乗車体勢が無理になってしまうことがありますので、ハンドルをカスタムすることによりより乗りやすい愛車にすることができるというメリットがあります。
しかしハンドルをカスタムするときに注意をしておきたいのが、場合により車検に通らない違法改造車として扱われてしまうこともあるということです。
すべてのバイクには保安上の基準が設けられているので、その基準適用外のバイクで公道を走行していると取締の対象となってしまいます。
バイクのハンドルの基準は、車幅に対してプラス・マイナス2cm、車高に対してプラス・マイナス4cmとして定められています。
ただしバイクの形状は自動車と比べて計測がしづらく、厳密に2cm~4cmが取締時に計測されるというわけではないようです。
そのため実際にはわずかに基準値以外になっているバイクであっても車検を通すことができたりもするのが実情となっています。
とはいえ明らかに見た目が純正品から逸脱しているバイクハンドルは取締を受けやすくなってしまいますので、カスタムをする時にはしっかり計測をしておくことをおすすめします。
規定外の場合の手続き
もし車検もしくは路上の取締などでハンドルが基準値以外であるとされた場合、一時的にそのバイクには「違法改造車」というステッカーが貼られてしまいます。
バイクの場合違法改造車であるとされても直ちに違反として罰せられるというわけではなく、まず先に警告を受け15日以内に改善するように指導されます。
違法改造車であると指摘された部分を適正にしたら、そのバイクを持って陸運局に行くことで違法改造車のステッカーを取り除き再び公道を走行することができるようになります。
しかし違法改造車とされてしまうと走行をすることができませんのでかなり移動が不便になることでしょう。
面倒を避けるためにもハンドルカスタムは慎重に行いたいところです。
ハンドル選びをするときの注意点
バイクハンドルのパーツそのものはホームセンターやバイクショップなどで多く販売されています。
色や形など好みに合わせて選ぶとよいですが、基本的にはリラックスしたポジションにしたい場合は高めのハンドルに、よりスポーティーなスタイルにしたいときには低めのものを選ぶのがよいとされています。
ハンドルの交換は一見難しそうですが、基本工具があれば初心者でも比較的簡単にできますので挑戦してみるのもよいでしょう。