定期的に行いたいエンジンオイルの交換
バイクを乗っていくときに必要なメンテナンスとなるのがエンジンオイルの交換です。
一般向けとして販売されているバイクには2スト車と4スト車という種類がありますが、エンジンオイルの交換が必要なのは4スト車の方です。
2ストと4ストのエンジン構造の違いについてはここでは省きますが、内部のしくみの関係により2ストエンジンではオイルを定期的に継ぎ足し、4ストエンジンは交換をするという方法がとられます。
もっとも現行のバイクモデルのほとんどは4ストエンジンなので、一般向けとして販売されているバイクではエンジンオイルは交換するものと考えておけばよいでしょう。
エンジンオイルの交換は正規ディーラーの他、修理工場やバイクショップ、SSなど多くのところでお願いできます。
交換を依頼したときにはまず使用するオイルを選び、そこに作業代金が加算されます。
バイクの排気量によって必要なオイルの量や品質が異なるので一概には言えませんが、純正オイルを指定した場合にはだいたい5,000円~10,000円くらいです。
ただし金額にはかなりばらつきがあり、中には3,000円~4,000円くらいで可能なところもあるようです。
エンジンオイル交換に必要な用具
エンジンオイルを自分で交換するときに必要になる用具としては、「レンチ」「オイルジョッキ」「廃油処理箱」「ブレーキクリーナー」「ペーパータオル」「オイルドレンパン」「オイルドレンプラグリムーバー」「オイルフィルターレンチ」「ドレン用ワッシャー」といったものが挙げられます。
工具類は基本的には車載工具があれば十分なのですが、古いバイクなどボルトが周りにくい時などは専用工具を別に購入しておくと便利です。
またオイルは廃棄をするときにきちんと処置しなければいけない決まりとなっています。
そのため「廃油処理箱」という、廃油を入れると固形にして捨てやすくしてくれるグッズの用意が求められるのです。
手順の大きな流れとしては、まずはエンジン下部についているドレンボルトを取り外し、そこからオイルを流し落とします。
ドレンボルトは抜くとそのまま自然にオイルが落ちるようになっているので、すっかり抜けたのを確認したら再びボルトをしっかり締めてください。
次にエンジン上についているオイルフィラーを開けて、オイルジョッキから用意したオイルを注ぎます。
必要なオイルの容量はクラッチカバー部分を見れば刻印がされていますので、オイルを購入するときにはその分量を目安にしておくとよいでしょう。
新たに注いだオイルの量はオイル点検窓で確認することができるので、アッパーラインを超えないように気をつけながら入れていきます。