バイクのバッテリー上がりが起こりやすい環境
ここ近年に製造されたバイクのほとんどは、電装機器により内部制御が行われています。
古いバイクでは各パーツごとに機能が分岐していましたが、電装により制御されるようになったことで、走行時の機器管理を同一のコンピューターによって行われるようになりました。
古いモデルのバイクと新しいモデルの大きな違いは「キャブレター」と「インジェクション」です。
「キャブレター」とはエンジン内に燃料を運ぶための仕組みを指します。
「インジェクション」は「フューエルインジェクションシステム」と言われることもあり、燃料供給をコンピューター制御によって行います。
このキャブ車とインジェクション車の違いによってバッテリー上がりのときに取られる対策が変わってきますので、まずは自分のバイクがどちらの仕組みのものかを知っておくようにしましょう。
そもそもバッテリー上がりはどういったときに発生するかというと、これは内蔵されている電池の容量がなくなってしまったことが原因です。
電池がなくなってしまう原因は様々ですが、まず考えられるのはバッテリーの寿命です。
バッテリーは基本的に消耗品なので、定期的に交換しなければいけません。
また仮に十分に残量があるバッテリーであっても、ライトなど電力を消費するものをつけっぱなしにしてしまうなど、過剰な使用があるとバッテリー上がりになります。
バッテリー上がりは突然起こることは少なく、徐々に調子が悪くなっていき最終的にエンジンがかからなくなるという状況になるのが一般的です。
旅先で突然バッテリー上がりに見舞われないよう、普段からバッテリーの状態に留意しておきましょう。
バッテリー上がりになったときの対処方法
バッテリー上がりになるとエンジンが掛からなくなってしまいます。
スタータースイッチを押してもキュルキュルと音がするだけで全くエンジンがかからない時には、まず落ち着いてライトなど他の電装が起動するかを見てみましょう。
というのもエンジンがかからない原因はバッテリー上がりだけではないためで、他の電装が問題なく起動するのにエンジンだけが掛からないという時は他の原因であると考えられます。
一番確実な対応方法はロードサービスを呼ぶか、自分で近くの修理工場に持ち込むという方法です。
そこでバッテリーに外部から充電してもらったり、新しいバッテリーと交換してもらうことで、すぐに正常に動かすことができるようになります。
他のバイクのバッテリーからも充電できるのですが、その場合は専用ケーブルが必要になりますので、あらかじめ用意しておかなければいけません。
キャブ車の場合は押しがけをして強制的にエンジンをかけることもできます。